このページの記事目次 (カテゴリー: 無痛治療)
痛がりな人っています。
同じことをしているのに、全く痛くないという人と、とても痛がる人がいます。
「この患者さん、ちょっとオーバーなんじゃない」
歯医者になりたてのころは、そんなことを思ったこともありました。
でも、普段はそんなに大げさな方ではないし、なんか本当に痛そう。
痛みに対して、敏感な人とそれほどでもない人ってあるんだなと、この仕事をしているとよく分かります。
ほんの少しの味の違いを感じ取れる天才的な料理人や、香りからワインの産地まで当ててしまうソムリエなど、味覚や嗅覚が優れている人と、僕のようなただひたすら食べたり飲んだりするだけの人間のように。
視力がいい人、聴覚が発達している人。人それぞれですが、痛覚が人より敏感な方って確かにいるみたいです。
そのことに気づいてから、「オーバーだな」なんて思ったりしなくなりました。
単なる『恐がり』や『痛がり』な人ではなく、『痛みに対して敏感』な人であり、本当に痛いのです。
だから、「このくらいはみんな頑張るんだから、もっと我慢しなさい」なんて絶対に言いません。
敏感な人に対する、より細やかなケアが必要なんだと考えています。
江戸川区 瑞江の田所歯科医院ホームページへ
同じことをしているのに、全く痛くないという人と、とても痛がる人がいます。
「この患者さん、ちょっとオーバーなんじゃない」
歯医者になりたてのころは、そんなことを思ったこともありました。
でも、普段はそんなに大げさな方ではないし、なんか本当に痛そう。
痛みに対して、敏感な人とそれほどでもない人ってあるんだなと、この仕事をしているとよく分かります。
ほんの少しの味の違いを感じ取れる天才的な料理人や、香りからワインの産地まで当ててしまうソムリエなど、味覚や嗅覚が優れている人と、僕のようなただひたすら食べたり飲んだりするだけの人間のように。
視力がいい人、聴覚が発達している人。人それぞれですが、痛覚が人より敏感な方って確かにいるみたいです。
そのことに気づいてから、「オーバーだな」なんて思ったりしなくなりました。
単なる『恐がり』や『痛がり』な人ではなく、『痛みに対して敏感』な人であり、本当に痛いのです。
だから、「このくらいはみんな頑張るんだから、もっと我慢しなさい」なんて絶対に言いません。
敏感な人に対する、より細やかなケアが必要なんだと考えています。
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2012/02/14 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |
麻酔の注射をいかに痛くないようにするか。
僕も注射されるのは大嫌いなので、これは大きなテーマだと思っています。
まずは注射をする場所の選択から。
人の身体には痛みを感じる痛点というものがあります。痛点は全身に分布しているのですが、場所によってその数が違っています。痛点が多い場所のほうが痛みを感じやすい。
たとえば指先に注射の針を刺そうとしたら、考えただけで痛そうですが、手の甲なら我慢できそうです。お尻はもっと感覚が鈍いです。
口の中でも場所によって痛みを感じやすい場所、鈍い場所があります。その場所を知り尽くし(ちょっと大げさですが……)、治療する歯の周囲で最も痛みを感じにくいところから麻酔をはじめます。
まずは表面麻酔を塗ります。
表面麻酔にもいろいろな種類の薬がでていますが、うちの医院ではアミノ安息香酸エチルという成分の入ったものを使用しています。経験上、最も表面麻酔効果が高いと思います。

針の太さによっても、痛みの感じ方はずいぶん違います。もちろん、太いの刺されるよりは細い針の方が痛みが少ないです。うちの医院では33Gという最も細い針を使用しています。太さは0.2㎜で写真にも載せましたが、かなり細いです。あんまり細いので、強度のために他の針よりも短い12㎜の長さしかありません。見た感じも威圧感がなくて、気に入っているのですが。
麻酔の注射液が冷たいと、その刺激が痛みとして感じられてしまうので、人肌の温度に暖めたもので注射すると、痛みはより少なくなります。
最後は注射液を注入する速度です。
麻酔の注射液は性質が酸性なので、急激に入れると強い痛みを感じます。ゆっくりと麻酔をすると、周囲を痺れさせながら液が入っていくので痛みを感じさせないですみます。
出来るだけゆっくりと時間をかけて麻酔をする。簡単なことなのですが、待たせている患者さんがいたりするとつい焦ってしまうことが…… そんなことがないように、戒めのためにもここに記事として書いています。どんなに混んでいても、ここは焦らずゆっくりやります。
こんな感じで麻酔をすると、注射をしたことに気づかない患者さんも多いです。
以上、ほとんどだいたい無痛治療を目指している、うちの医院での取り組みでした。
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僕も注射されるのは大嫌いなので、これは大きなテーマだと思っています。
まずは注射をする場所の選択から。
人の身体には痛みを感じる痛点というものがあります。痛点は全身に分布しているのですが、場所によってその数が違っています。痛点が多い場所のほうが痛みを感じやすい。
たとえば指先に注射の針を刺そうとしたら、考えただけで痛そうですが、手の甲なら我慢できそうです。お尻はもっと感覚が鈍いです。
口の中でも場所によって痛みを感じやすい場所、鈍い場所があります。その場所を知り尽くし(ちょっと大げさですが……)、治療する歯の周囲で最も痛みを感じにくいところから麻酔をはじめます。
まずは表面麻酔を塗ります。
表面麻酔にもいろいろな種類の薬がでていますが、うちの医院ではアミノ安息香酸エチルという成分の入ったものを使用しています。経験上、最も表面麻酔効果が高いと思います。

針の太さによっても、痛みの感じ方はずいぶん違います。もちろん、太いの刺されるよりは細い針の方が痛みが少ないです。うちの医院では33Gという最も細い針を使用しています。太さは0.2㎜で写真にも載せましたが、かなり細いです。あんまり細いので、強度のために他の針よりも短い12㎜の長さしかありません。見た感じも威圧感がなくて、気に入っているのですが。
麻酔の注射液が冷たいと、その刺激が痛みとして感じられてしまうので、人肌の温度に暖めたもので注射すると、痛みはより少なくなります。
最後は注射液を注入する速度です。
麻酔の注射液は性質が酸性なので、急激に入れると強い痛みを感じます。ゆっくりと麻酔をすると、周囲を痺れさせながら液が入っていくので痛みを感じさせないですみます。
出来るだけゆっくりと時間をかけて麻酔をする。簡単なことなのですが、待たせている患者さんがいたりするとつい焦ってしまうことが…… そんなことがないように、戒めのためにもここに記事として書いています。どんなに混んでいても、ここは焦らずゆっくりやります。
こんな感じで麻酔をすると、注射をしたことに気づかない患者さんも多いです。
以上、ほとんどだいたい無痛治療を目指している、うちの医院での取り組みでした。
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2012/02/13 | Comment (2) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |
無痛じゃないじゃん。
歯科医院のホームページなどを見ていると、無痛治療という言葉が出てくることがあります。
無痛治療って一体なんでしょう。
字を見れば一目瞭然、痛みのない治療なのでしょう。
歯科治療は痛いところというイメージがありますから、全く痛みのない治療があるのなら誰だってそうしてもらいたいことでしょう。
見ていると、無痛治療という言葉はいろいろな意味で使われているようです。
だから、誤解も多いのです。
レーザーや『カリソルブ』などの虫歯を溶かす薬、3Mix法の虫歯の部分を全部除去しなくても薬の力で進行を抑えるという薬を使って、歯をあまり削らなくても良いという方法を紹介しているところがあります。
または、笑気ガスや静脈鎮静法を使った、意識をもうろうとさせて痛みを感じさせなくさせる方法などを無痛治療といっているところもあるようです。
一般的には、無痛治療というと麻酔をして痛みをなくしてから治療することをいうことが多いようです。
「え!? そんなの当たり前じゃん」そう言っている方もいるかもしれません。
「麻酔の注射が痛いんじゃないか!」
昔の歯医者さんは、ちょっとくらいの虫歯だったら麻酔せずにガリガリ削るなんてことはよくありましたから、それに比べればだいぶ良いのかもしれません。
実は、僕もこの無痛治療という言葉には少し違和感を持っています。
無痛というからには、痛みが全くないんですよね。
レーザー治療も、実はチクチクとした痛みを感じることもありますし、その他の治療もドリルを使わなくてすむというだけで、全く痛みを感じないわけではなかったりします。
笑気麻酔や静脈鎮静法はそもそも痛みをとるための処置ではなく、緊張を解きリラックスさせるための処置です。
で、麻酔は注射をしなくちゃならない。
その注射をいかに痛くないようにするか、この当たりが無痛治療の肝なのでしょうか。
表面麻酔をして、細い針を使って、麻酔の痛みはかなり少なくなっていると思います。
だけど、全く、ほんのちょっとでも痛みを感じないのかと言われるとハードルが高いです。
ほっぺた引っ張るだけだって唇が乾燥していると痛かったりします。
せめて、『極微痛治療』とか、『超減痛治療』とか、『ほとんどだいたい無痛治療』くらいなら良いと思うのですが……
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歯科医院のホームページなどを見ていると、無痛治療という言葉が出てくることがあります。
無痛治療って一体なんでしょう。
字を見れば一目瞭然、痛みのない治療なのでしょう。
歯科治療は痛いところというイメージがありますから、全く痛みのない治療があるのなら誰だってそうしてもらいたいことでしょう。
見ていると、無痛治療という言葉はいろいろな意味で使われているようです。
だから、誤解も多いのです。
レーザーや『カリソルブ』などの虫歯を溶かす薬、3Mix法の虫歯の部分を全部除去しなくても薬の力で進行を抑えるという薬を使って、歯をあまり削らなくても良いという方法を紹介しているところがあります。
または、笑気ガスや静脈鎮静法を使った、意識をもうろうとさせて痛みを感じさせなくさせる方法などを無痛治療といっているところもあるようです。
一般的には、無痛治療というと麻酔をして痛みをなくしてから治療することをいうことが多いようです。
「え!? そんなの当たり前じゃん」そう言っている方もいるかもしれません。
「麻酔の注射が痛いんじゃないか!」
昔の歯医者さんは、ちょっとくらいの虫歯だったら麻酔せずにガリガリ削るなんてことはよくありましたから、それに比べればだいぶ良いのかもしれません。
実は、僕もこの無痛治療という言葉には少し違和感を持っています。
無痛というからには、痛みが全くないんですよね。
レーザー治療も、実はチクチクとした痛みを感じることもありますし、その他の治療もドリルを使わなくてすむというだけで、全く痛みを感じないわけではなかったりします。
笑気麻酔や静脈鎮静法はそもそも痛みをとるための処置ではなく、緊張を解きリラックスさせるための処置です。
で、麻酔は注射をしなくちゃならない。
その注射をいかに痛くないようにするか、この当たりが無痛治療の肝なのでしょうか。
表面麻酔をして、細い針を使って、麻酔の痛みはかなり少なくなっていると思います。
だけど、全く、ほんのちょっとでも痛みを感じないのかと言われるとハードルが高いです。
ほっぺた引っ張るだけだって唇が乾燥していると痛かったりします。
せめて、『極微痛治療』とか、『超減痛治療』とか、『ほとんどだいたい無痛治療』くらいなら良いと思うのですが……
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2012/02/12 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |