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江戸川区、瑞江、田所歯科医院的コラムとか、ブログとか、その他もろもろ。江戸川区瑞江の歯科医が、思い立ったことを思い立ったまま、なんとなく更新していくんじゃないかと。 

このページの記事目次 (カテゴリー: 予防歯科 虫歯予防

フッ素について

   ↑  カテゴリー: 予防歯科 虫歯予防
歯の成分であるアパタイトは、フッ素と接することによって、フルオロアパタイトというより強い性質のものに変化します。
フルオロアパタイトはむし歯菌が出す酸に強く、フッ素を塗ることによって、むし歯になりにくい歯になります。

生えかわりなどで新しく出てきた歯は、とても柔らかくむし歯になりやすい状態です。この時期にフッ素に接することで、歯はより強くなります。

最近の歯磨き粉は、ほとんどのものがフッ素を含有していますが、念のために確認はされたほうがいいかもしれません。
フッ化物配合と書かれていたり、成分表示の中にフッ化ナトリウムなどと記載されているものが、フッ素が入った歯磨き粉です。
歯磨き粉の中に入っているフッ素の濃度は、薬事法で1000ppm以下と決められているので、だいたい950ppmくらいの濃度のものがほとんどです。種類によっての濃度の違いは、あまりないようです。
歯磨き粉に入っているフッ素の濃度はそれほど高いものではありませんが、毎日使用することで徐々にフルオロアパタイトが形成されてきますから、特に歯が生え替わる時期の子供達には有効です。

歯科医院で塗るフッ素は、歯磨き粉に含まれているフッ素の10倍の濃度があります。毎日の歯磨きの他に、年に2回~4回くらい塗布すると有効です。
歯科医院でのフッ素塗布は基本的には保険が適用になりませんが、田所歯科医院では検診時に簡単なクリーニングをして、その後のフッ素塗布は無料で行っています。

江戸川区では年に一度、区民の小学生を対象に集団でのフッ素塗布事業をしています。
このような機会を有効に利用するのもよいと思います。
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2013/06/23 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

ジェルコートF

   ↑  カテゴリー: 歯磨き粉
ジェルコートF
ジェルコートFには、0.05%の塩酸クロルヘキシジンと950ppmのフッ化ナトリウムが入っています。

クロルヘキシジンは歯周病菌に対して最も効果が高いといわれている殺菌薬です。
出来ればもう少し濃度が高い方が効果があるのですが、現在、日本で売られている歯科用のものは、0.05%に濃度が抑えられています。
以前は、コンクールFが0.36%の濃度があったのですが、残念ながら現在は0.05%に変更されています。
この濃度では口の中の細菌を、殺菌する効果はあまり期待できないかもしれません。しかし、クロルヘキシジンは殺菌効果の持続時間が12時間と長いこともあり、細菌の増殖を抑制する効果はあると考えています。

クロルヘキシジンの欠点として、歯牙の着色と、味覚障害があります。
長く使っていると、歯が黄色っぽくなってしまうのですが、これはあくまで表面的なものなので、磨けば落とすことが出来るので心配はいりません。
ジェルコートFには研磨剤が入っていないので、一週間に一度くらい研磨剤の入っている歯磨き粉で磨き、黄ばみを落とすようにするか、歯医者さんに行ってPMTC(お口の中のクリーニング)をすれば、きれいな状態になります。
味覚障害は、この濃度であればさほど心配ないと思います。もし、あったとしても一時的なものなので、2・3日使うのを止めておけば元に戻ります。

次にフッ素について。
日本で売られている歯磨き粉の多くにはフッ素が入れられています(前述のリペリオにはフッ素は入っていません)。
フッ素の種類は、フッ化ナトリウム(NaF)かモノフルオロリン酸ナトリウム(MFP)のどちらかの成分が入れられていることが多いです。
ジェルコートFにはフッ化ナトリウムが入っていますが、こちらの方がフッ素としての効果(歯質を強くしたり、再石灰化を促す)はモノフルオロリン酸ナトリウムに比べて高いといわれています。
濃度は950ppm。日本では薬事法で歯磨き粉に含まれるフッ素の濃度が1000ppmまでと決められているので、フッ素含有の歯磨き粉の濃度はだいたい950ppm前後のものが多いです。
ジェルコートFはフッ素コート剤と銘打っていますが、他のフッ素入り歯磨き粉と比べて、特に濃度が高いわけではありません。
違いは、ジェル状なので細部にまでいきわたりその場に留まりやすい性状だということです。普通の歯磨き粉には含まれている発泡剤や研磨剤はフッ素の効果を妨げることがあるのですが、ジェルコートFにはそれらが入っていません。

僕の医院では、リペリオや他の歯磨き粉でブラッシングしたあと、豆粒大のジェルコートFを歯ブラシにつけて、マッサージするように全体に塗り込むように指導しています。
その後のうがいは一回だけ。ちょっと味が口の中に残っているくらいで大丈夫です。

ちなみに、ppmってよく聞きまますが、どのくらいの単位か分かりますか?
1ppm=0.0001% のことです。

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2012/01/15 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

リペリオ

   ↑  カテゴリー: 歯磨き粉
haburashiya_f00032.jpg
リペリオは歯肉を活性化し、歯周組織の回復を助ける歯みがき剤です。表層タンパク質を凝固することで、組織内部における生体の修復を促し、血行促進することで組織の代謝を活発にします。
リペリオにはOIM加水分解コンキオリンという成分が含まれています。この成分は真珠で有名なアコヤ貝から抽出されたもので、皮膚や歯肉の細胞(繊維芽細胞)を活性化する作用があります。
アンチエイジングの化粧品などにもこの成分が含まれている製品があります。
残念ながら一度失われてしまった歯肉を再生させる力はありませんが、修復しようとする歯肉の手助けをして、これ以上歯肉が退縮するのを予防する作用は期待できると思います。

口腔内の細菌を殺菌する成分は含まれていないので、僕の医院ではリペリオでブラッシングしたあと、同じウエルテック社のジェルコートFを歯ブラシにつけてマッサージすることを推奨しています。

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2012/01/12 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |