FC2ブログ
 

江戸川区、瑞江、田所歯科医院的コラムとか、ブログとか、その他もろもろ。江戸川区瑞江の歯科医が、思い立ったことを思い立ったまま、なんとなく更新していくんじゃないかと。 

このページの記事目次 ( ← 2012-01- → )

ジェルコートF

   ↑  カテゴリー: 歯磨き粉
ジェルコートF
ジェルコートFには、0.05%の塩酸クロルヘキシジンと950ppmのフッ化ナトリウムが入っています。

クロルヘキシジンは歯周病菌に対して最も効果が高いといわれている殺菌薬です。
出来ればもう少し濃度が高い方が効果があるのですが、現在、日本で売られている歯科用のものは、0.05%に濃度が抑えられています。
以前は、コンクールFが0.36%の濃度があったのですが、残念ながら現在は0.05%に変更されています。
この濃度では口の中の細菌を、殺菌する効果はあまり期待できないかもしれません。しかし、クロルヘキシジンは殺菌効果の持続時間が12時間と長いこともあり、細菌の増殖を抑制する効果はあると考えています。

クロルヘキシジンの欠点として、歯牙の着色と、味覚障害があります。
長く使っていると、歯が黄色っぽくなってしまうのですが、これはあくまで表面的なものなので、磨けば落とすことが出来るので心配はいりません。
ジェルコートFには研磨剤が入っていないので、一週間に一度くらい研磨剤の入っている歯磨き粉で磨き、黄ばみを落とすようにするか、歯医者さんに行ってPMTC(お口の中のクリーニング)をすれば、きれいな状態になります。
味覚障害は、この濃度であればさほど心配ないと思います。もし、あったとしても一時的なものなので、2・3日使うのを止めておけば元に戻ります。

次にフッ素について。
日本で売られている歯磨き粉の多くにはフッ素が入れられています(前述のリペリオにはフッ素は入っていません)。
フッ素の種類は、フッ化ナトリウム(NaF)かモノフルオロリン酸ナトリウム(MFP)のどちらかの成分が入れられていることが多いです。
ジェルコートFにはフッ化ナトリウムが入っていますが、こちらの方がフッ素としての効果(歯質を強くしたり、再石灰化を促す)はモノフルオロリン酸ナトリウムに比べて高いといわれています。
濃度は950ppm。日本では薬事法で歯磨き粉に含まれるフッ素の濃度が1000ppmまでと決められているので、フッ素含有の歯磨き粉の濃度はだいたい950ppm前後のものが多いです。
ジェルコートFはフッ素コート剤と銘打っていますが、他のフッ素入り歯磨き粉と比べて、特に濃度が高いわけではありません。
違いは、ジェル状なので細部にまでいきわたりその場に留まりやすい性状だということです。普通の歯磨き粉には含まれている発泡剤や研磨剤はフッ素の効果を妨げることがあるのですが、ジェルコートFにはそれらが入っていません。

僕の医院では、リペリオや他の歯磨き粉でブラッシングしたあと、豆粒大のジェルコートFを歯ブラシにつけて、マッサージするように全体に塗り込むように指導しています。
その後のうがいは一回だけ。ちょっと味が口の中に残っているくらいで大丈夫です。

ちなみに、ppmってよく聞きまますが、どのくらいの単位か分かりますか?
1ppm=0.0001% のことです。

江戸川区 瑞江の田所歯科医院ホームページへ

スポンサーサイト



FC2スレッドテーマ : 歯医者 (ジャンル : 心と身体

(記事編集) http://tadokoroshika.blog.fc2.com/blog-entry-12.html

2012/01/15 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

リペリオ

   ↑  カテゴリー: 歯磨き粉
haburashiya_f00032.jpg
リペリオは歯肉を活性化し、歯周組織の回復を助ける歯みがき剤です。表層タンパク質を凝固することで、組織内部における生体の修復を促し、血行促進することで組織の代謝を活発にします。
リペリオにはOIM加水分解コンキオリンという成分が含まれています。この成分は真珠で有名なアコヤ貝から抽出されたもので、皮膚や歯肉の細胞(繊維芽細胞)を活性化する作用があります。
アンチエイジングの化粧品などにもこの成分が含まれている製品があります。
残念ながら一度失われてしまった歯肉を再生させる力はありませんが、修復しようとする歯肉の手助けをして、これ以上歯肉が退縮するのを予防する作用は期待できると思います。

口腔内の細菌を殺菌する成分は含まれていないので、僕の医院ではリペリオでブラッシングしたあと、同じウエルテック社のジェルコートFを歯ブラシにつけてマッサージすることを推奨しています。

江戸川区 瑞江の田所歯科医院ホームページへ

FC2スレッドテーマ : 歯医者 (ジャンル : 心と身体

(記事編集) http://tadokoroshika.blog.fc2.com/blog-entry-11.html

2012/01/12 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

歯周病は薬では治せないの?

   ↑  カテゴリー: なんで歯周病になるの?
歯周病の原因が細菌による感染症だということは前回書きました。
感染症であれば、抗菌薬によって体内の細菌を除菌するのが一般的な治療法です。
しかし、大きく腫れたり痛みが出ているような急性症状が出ている場合以外では、抗菌薬を服用しても、歯周病の治療にはあまり効果がありません。
消毒の薬でうがいをして、口の中を殺菌してあげればいいじゃないか。
確かにその通りなのですが、これがなかなか難しいのです。
これにはバイオフィルムというメカニズムが関係してきます。

バイオフィルムバイオフィルムとは、一番身近なのは台所の流しに見られるヌメリです。あのヌルヌルした気持ち悪いやつ。バイオフィルムの中では様々な細菌や微生物が共存し、情報を共有、伝達しながらコミュニティーを作っています。
簡単に言えば、それぞれの細菌がお互いの特性を利用し合って共存共栄しているのです。協力し合って一つの社会を作っています。。
微生物もあなどれません。
細菌達は細胞外多糖という物質を分泌します。これがヌメリの元で強いバリアーとなります。
このバリアーがとても強力で、抗菌薬や相当強い殺菌剤であっても、中にいる細菌達にはほとんど到達しません。
一度バイオフィルムが完成してしまうと、バリアーで守られた細菌達には薬が効かず、除菌出来ないのです。
これが歯周病が薬で治せない最大の原因です。

ではどうしたらよいかと言うと、歯ブラシで物理的にぬぐい取るしかありません。
幸い、バイオフィルムのバリアーはそれほど固いものではなく、歯ブラシが当たればすぐに取れます。
毎日のブラッシングでどれだけバイオフィルムを除去することが出来るか、それが歯周病治療、予防の基本なのです。

しかし、日々のブラッシングだけでは深い歯周ポケット(歯と歯肉の間の溝)の中のバイオフィルムや、歯石の下のバイオフィルムを取り除くことが出来ません。
これには歯科での定期的な、スケーリング・ルートプレーニング・PMTCなどの処置が必要になってきます。

なんか、また耳にタコができるような、予防が大切、毎日のブラッシングが大切、定期検診が大切、って話にループして戻ってきてしまいますが。
本当に大切なんですから……。

江戸川区 瑞江の田所歯科医院ホームページへ

FC2スレッドテーマ : 歯医者 (ジャンル : 心と身体

(記事編集) http://tadokoroshika.blog.fc2.com/blog-entry-10.html

2012/01/08 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

歯科に関する質問や、心配なことがあれば、お答えしたいと思います。

   ↑  カテゴリー: ご質問・お問い合わせ
歯科に関する質問や、心配なことがあれば、お答えしたいと思います。
コメント欄よりお願いいたします。
コメントは直ちにはブログに反映されません。
もし、内容を公表したくない場合はその旨を書いていただきメールアドレスを記入していただければ、コメント欄には掲載せず、そちらに返信いたします。
ちょっとした疑問、こんなことを聞いてもよいのかなということでも、気軽に質問いただければ、出来るだけ真摯に考えてお答えしたいと思っています。

江戸川区 瑞江の田所歯科医院ホームページへ

FC2スレッドテーマ : 医療・病気・治療 (ジャンル : 心と身体

(記事編集) http://tadokoroshika.blog.fc2.com/blog-entry-7.html

2012/01/07 | Comment (1) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

歯周病の原因は?

   ↑  カテゴリー: なんで歯周病になるの?
口の中には500種類の細菌が、数百から数千億個もいるといわれています。
常に37℃近くの温度に保たれ、湿り気があり、定期的に栄養も補給される。口の中は細菌にとって天国のような場所です。
歯周病を引き起こす原因菌はその中の数種類ですが、それらが毒素を出すことによって、毒素と接触した歯肉が炎症を起こすのが歯周病のはじまりです。
炎症を起こした歯肉は、赤く腫れ、粘膜がもろくなって出血しやすくなります。歯肉炎です。
年齢に関係なく、若い人でも歯肉炎は起こりますので、歯ブラシに血がついている場合は、要注意です。

歯肉炎が進行すると、炎症を起こした歯肉が自分の免疫の力で、自らの組織も破壊してしまうということが起こります。
まずは歯と歯肉をつないでいる繊維を壊します。歯から歯肉が少しずつはがれていき、そこに溝が出来る。歯周ポケットといわれているものです。
005-005-071.gif
これがくせ者。
歯周ポケットが深くなると歯ブラシだけでは中の汚れを掃除しきれなくなります。
歯周病菌のほとんどは嫌気性菌です。嫌気性菌というのは酸素が嫌いな菌のこと。そう、歯周病菌にとって、閉じ込められ酸素のほとんど入ってこない歯周ポケットの中は天国の中の天国なんです。
歯周病菌は繁殖を繰り返し、毒素を出して歯周組織を破壊していきます。結果、歯周ポケットは深くなっていき、よけいに掃除がしづらく酸素が届かない住みやすい環境になっていきます。まさに悪循環に陥っているわけです。

歯周ポケットが深くなると、それにつれて歯を支えている周囲の骨(歯槽骨)も壊れていきます。
歯周病は痛みなどの症状がでづらいので、気がつかないうちに進行します。歯槽骨が根っこの半分くらいまでなくなっても、それほど自覚症状は出ません。
3分の2くらい骨が壊れてやっと、歯が揺れてきたり、固いものがかみづらいなどの症状が出てきます。ときどき、歯肉が腫れることも出てきて、歯周病ではないかと心配しはじめるのがこの時期だと思います。
しかし、歯周病は実はずっと前からはじまっていました。20代くらいから毎年0.3ミリとか気づかないうちに少しずつ歯槽骨は破壊されていたのです。
それが30年続くと0.3×30=9で9ミリ骨がなくなるわけです。歯の種類によって根の長さは違いますが、15ミリくらいだとすると、50代になったころにやっと自覚症状が出てくるという具合です。
それからでも治療の方法はないわけではありません。ただ、なによりも骨を減らさないことが大事なんだと思います。自覚症状の出る前から、予防を心がける。歯医者に行くと、最近では予防予防とうるさく言われることが多いかもしれません。ちょっとしつこいですかね。でも、やはり予防がなによりも大切なんだと僕も考えています。

江戸川区 瑞江の田所歯科医院ホームページへ

FC2スレッドテーマ : 医療・病気・治療 (ジャンル : 心と身体

(記事編集) http://tadokoroshika.blog.fc2.com/blog-entry-5.html

2012/01/07 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

どうして歯周病は簡単に治らないの?

   ↑  カテゴリー: なんで歯周病になるの?
歯周病の原因は歯の周りについた細菌です。これは間違いありません。歯周病菌が毒素を出して周囲の歯肉に炎症を起こすのです。
原因が分かれば、対応は簡単なはずです。
その病原菌を除去すれば良い。
これだけ除菌、殺菌と騒がれている世の中で、なぜ口の中の菌ぐらい取り除くことが出来ないのか。

普通の細菌による感染症だと、抗生剤とか抗菌剤を2週間から1ヶ月くらい飲むと、治ってしまうものが多いと思います。――耐性菌の問題はありますが――
歯周病菌は抗菌薬が効かない特殊な菌ではありません。
口の中ですから、殺菌作用の強いうがい液などで、直接に菌を殺す方法だって簡単に使えそうです。

では、なぜ歯周病に悩まされ、歯を失ってしまう人が大勢いるのでしょうか。
これには口の中の特殊な環境やバイオフィルムのメカニズムなど、なかなか多くの難しい問題があるようです。

これから、どうして歯周病になるのか、治療法、予防法など、順次更新していきたいと考えています。

江戸川区 瑞江の田所歯科医院ホームページへ

FC2スレッドテーマ : 歯医者 (ジャンル : 心と身体

(記事編集) http://tadokoroshika.blog.fc2.com/blog-entry-3.html

2012/01/04 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

あけまして おめでとうございます。

   ↑  カテゴリー: 日記
平成24年1月4日(水)
あけましておめでとうございます。去年の暮れにホームページをリニューアルし、今年からはブログのようなものも書いてみようなどと息巻いていますが、さてさていつまで続くことやら。
肩に力を入れず、好き勝手にやっていきたいと思っています。
今後ともよろしくお願いいたします。

江戸川区 瑞江の田所歯科医院ホームページへ

FC2スレッドテーマ : 歯医者 (ジャンル : 心と身体

(記事編集) http://tadokoroshika.blog.fc2.com/blog-entry-1.html

2012/01/04 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |