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江戸川区、瑞江、田所歯科医院的コラムとか、ブログとか、その他もろもろ。江戸川区瑞江の歯科医が、思い立ったことを思い立ったまま、なんとなく更新していくんじゃないかと。 

このページの記事目次 ( ← 2012-02- → )

痛がり

   ↑  カテゴリー: 無痛治療
痛がりな人っています。
同じことをしているのに、全く痛くないという人と、とても痛がる人がいます。
「この患者さん、ちょっとオーバーなんじゃない」
歯医者になりたてのころは、そんなことを思ったこともありました。
でも、普段はそんなに大げさな方ではないし、なんか本当に痛そう。
痛みに対して、敏感な人とそれほどでもない人ってあるんだなと、この仕事をしているとよく分かります。
ほんの少しの味の違いを感じ取れる天才的な料理人や、香りからワインの産地まで当ててしまうソムリエなど、味覚や嗅覚が優れている人と、僕のようなただひたすら食べたり飲んだりするだけの人間のように。
視力がいい人、聴覚が発達している人。人それぞれですが、痛覚が人より敏感な方って確かにいるみたいです。

そのことに気づいてから、「オーバーだな」なんて思ったりしなくなりました。
単なる『恐がり』や『痛がり』な人ではなく、『痛みに対して敏感』な人であり、本当に痛いのです。
だから、「このくらいはみんな頑張るんだから、もっと我慢しなさい」なんて絶対に言いません。
敏感な人に対する、より細やかなケアが必要なんだと考えています。

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2012/02/14 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

ほとんどだいたい無痛治療

   ↑  カテゴリー: 無痛治療
麻酔の注射をいかに痛くないようにするか。
僕も注射されるのは大嫌いなので、これは大きなテーマだと思っています。

まずは注射をする場所の選択から。
人の身体には痛みを感じる痛点というものがあります。痛点は全身に分布しているのですが、場所によってその数が違っています。痛点が多い場所のほうが痛みを感じやすい。
たとえば指先に注射の針を刺そうとしたら、考えただけで痛そうですが、手の甲なら我慢できそうです。お尻はもっと感覚が鈍いです。
口の中でも場所によって痛みを感じやすい場所、鈍い場所があります。その場所を知り尽くし(ちょっと大げさですが……)、治療する歯の周囲で最も痛みを感じにくいところから麻酔をはじめます。

まずは表面麻酔を塗ります。
表面麻酔にもいろいろな種類の薬がでていますが、うちの医院ではアミノ安息香酸エチルという成分の入ったものを使用しています。経験上、最も表面麻酔効果が高いと思います。

33G
針の太さによっても、痛みの感じ方はずいぶん違います。もちろん、太いの刺されるよりは細い針の方が痛みが少ないです。うちの医院では33Gという最も細い針を使用しています。太さは0.2㎜で写真にも載せましたが、かなり細いです。あんまり細いので、強度のために他の針よりも短い12㎜の長さしかありません。見た感じも威圧感がなくて、気に入っているのですが。

麻酔の注射液が冷たいと、その刺激が痛みとして感じられてしまうので、人肌の温度に暖めたもので注射すると、痛みはより少なくなります。

最後は注射液を注入する速度です。
麻酔の注射液は性質が酸性なので、急激に入れると強い痛みを感じます。ゆっくりと麻酔をすると、周囲を痺れさせながら液が入っていくので痛みを感じさせないですみます。
出来るだけゆっくりと時間をかけて麻酔をする。簡単なことなのですが、待たせている患者さんがいたりするとつい焦ってしまうことが…… そんなことがないように、戒めのためにもここに記事として書いています。どんなに混んでいても、ここは焦らずゆっくりやります。
こんな感じで麻酔をすると、注射をしたことに気づかない患者さんも多いです。

以上、ほとんどだいたい無痛治療を目指している、うちの医院での取り組みでした。


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2012/02/13 | Comment (2) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

本当に痛くないの?

   ↑  カテゴリー: 無痛治療
無痛じゃないじゃん。

歯科医院のホームページなどを見ていると、無痛治療という言葉が出てくることがあります。
無痛治療って一体なんでしょう。
字を見れば一目瞭然、痛みのない治療なのでしょう。
歯科治療は痛いところというイメージがありますから、全く痛みのない治療があるのなら誰だってそうしてもらいたいことでしょう。
見ていると、無痛治療という言葉はいろいろな意味で使われているようです。
だから、誤解も多いのです。
レーザーや『カリソルブ』などの虫歯を溶かす薬、3Mix法の虫歯の部分を全部除去しなくても薬の力で進行を抑えるという薬を使って、歯をあまり削らなくても良いという方法を紹介しているところがあります。
または、笑気ガスや静脈鎮静法を使った、意識をもうろうとさせて痛みを感じさせなくさせる方法などを無痛治療といっているところもあるようです。
一般的には、無痛治療というと麻酔をして痛みをなくしてから治療することをいうことが多いようです。
「え!? そんなの当たり前じゃん」そう言っている方もいるかもしれません。
「麻酔の注射が痛いんじゃないか!」
昔の歯医者さんは、ちょっとくらいの虫歯だったら麻酔せずにガリガリ削るなんてことはよくありましたから、それに比べればだいぶ良いのかもしれません。
実は、僕もこの無痛治療という言葉には少し違和感を持っています。
無痛というからには、痛みが全くないんですよね。
レーザー治療も、実はチクチクとした痛みを感じることもありますし、その他の治療もドリルを使わなくてすむというだけで、全く痛みを感じないわけではなかったりします。
笑気麻酔や静脈鎮静法はそもそも痛みをとるための処置ではなく、緊張を解きリラックスさせるための処置です。
で、麻酔は注射をしなくちゃならない。
その注射をいかに痛くないようにするか、この当たりが無痛治療の肝なのでしょうか。
表面麻酔をして、細い針を使って、麻酔の痛みはかなり少なくなっていると思います。
だけど、全く、ほんのちょっとでも痛みを感じないのかと言われるとハードルが高いです。
ほっぺた引っ張るだけだって唇が乾燥していると痛かったりします。
せめて、『極微痛治療』とか、『超減痛治療』とか、『ほとんどだいたい無痛治療』くらいなら良いと思うのですが……

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2012/02/12 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |

歯周病の検査

   ↑  カテゴリー: 歯周病の治療法
歯周病の検査にもいろいろな種類のものがありますが、最も基本的な検査についてお話しします。

<視診>
まずは目で見て、歯肉の腫れや赤み、歯石の付着状態、口の中の清掃状態などを確認します。

<歯周ポケットの測定>
プロービング
歯周病は歯周ポケットが深くなることによって進んでいくので、大事な検査です。
数ミリごとに目盛りのついているプローブという、細い棒のような器具をポケットの中に差し込み、その深さを測ります。
2㎜から3㎜の深さが正常の範囲内で、4㎜以上ポケットが深くなると、歯周病であると判断されます。歯を支えている骨にまで影響が出てきていると考えられます。
ポケットが深くなると、患者さん自身が行う歯ブラシやうがいなどの掃除(ホームケア)では、ポケットの中の汚れを完全におとすことは難しくなります。前の記事にも書いたバイオフィルムが出来やすい状態になり、歯科医院での定期的なクリーニング(PMTCなど)が必要になってきます。
プローブを歯周ポケットの中に入れたときに、歯石が付着しているか、歯の根っこの面がざらついていないか(ざらついていると汚れがつきやすいので研磨した方がよい)、粘膜が弱って出血しやすくなっているか、なども同時に調べます。

<動揺度>
これは歯が揺れているかどうかの検査です。
歯は支えている歯槽骨と歯根膜というクッションのような繊維で繋がっているので、健康な状態でもわずかに揺れがあります。その揺れの大きさには個人差があり、他の検査で異常がなければ、軽度の揺れであれば問題ないこともあります。

<プラークの付着状態>
一生懸命に歯ブラシをしているつもりでも、磨き残しはどうしても出てきてしまいます。自分のブラッシングの癖を知るためにも、染色液を使って汚れを赤く染め出し、状態を確認することは効果があると思います。

<レントゲン検査>
ポケットが深かったり、動揺度が大きかったりした場合は、レントゲンを撮って歯を支えている歯槽骨の状態を確認します。

<咬合検査>
かみ合わせが悪いことで歯周病が進行してしまうことがあります。
何よりもバランスが大切なんです。

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2012/02/11 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |